【読書メモ】モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)
- 作者: 尾原和啓
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/09/27
- メディア: Kindle版
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書籍:モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書
著者:尾原和啓
やる気をだそうと頑張るけれども、いまいち頑張る意味が見えてこない。
そんな「モチベーション迷子」になっている人は多いと思う。
僕自身、モチベーションをテーマにした書籍はすぐに手を取ってしまうあたり、日々迷っているのだろうな。
ざっと読んでみたメモを残します。
紹介というより個人の読書メモです。
- 率直な評価
- 最も犠牲にしたくないのは「自分の時間」
- 「乾けない世代」は良好な人間関係や意味合いを重視する人が多い
- 仕事を頑張ったぶんだけ結果が出て、社会全体が成長していく時代はとうに終わった。
- 残業するほど暇ではない
- ワークライフバランスではない、ライフワークバランス
- あなたにとって好きで楽にできることは何か?
- インドと日本の教育の違い
- 世の中の人にとって「新しい意味」をもたらすものは、人との違いや、ズレから生じる「好き」や「歪み」
- いきがいとは?
- おわりにを読んで
- 読み終わって
率直な評価
足りないものを埋めるために頑張ってきた「乾いた世代」と、既に足りていて何を頑張ったら良いか分からない「乾けない世代」の2つに例えて話が始まる。
僕はどちらかというと「乾けない世代」
物心ついた頃にはもう満たされていたからね。
最も犠牲にしたくないのは「自分の時間」
もはや仕事がすべてではない。仕事も大事だが、家族や自分の時間も大事。
上の世代は乾きを潤すために必死に働くが、下の世代はそもそも乾いていない。
「乾けない世代」は良好な人間関係や意味合いを重視する人が多い
今の仕事の中にそれらを見出せず苦しんでいる人は多いのだろう。
でも、それは自分だけにしか出来ないことを突き詰め、楽しみをお金に変えることができる強さがあると本書では述べている。
問題はそれ(自分だけにしかできないこと)を見つけることと、嵐が来てもそれをまっすぐ成長させていけるかである。
おそらく様々な雑音によって価値観が揺さぶられることはこれからも多く発生すると思う。
そんな時、自分をぶらさずに成長させるための軸が必要になるんだろうな。
そう考えると20代くらいからも瞑想やコーチングを取り入れる人が増えそうな気がするね。
仕事を頑張ったぶんだけ結果が出て、社会全体が成長していく時代はとうに終わった。
理由は2つ。
1.人口減少により、右肩上がりの経済成長を望めないこと。
2.IT化、グローバル化によってあらゆる変化のスピードが速くなったこと。
単純な仕事だけでなく、複雑な仕事も人が価値を出す意味がなくなるかもしれない。過去と同じことをすることにはあまり価値がなくなってくる。
消費者の欲求を想像してプロデュースしていくことがこれからの仕事となる。
「インサイトをすくい上げる時代」ということだ。
残業するほど暇ではない
シリコンバレーでは週休3日の会社も珍しくない。それには、街でユーザーをしっかり観察してきてね、という意図が込められている。
それは休んでいる間にも「インサイト」を発見してくるという仕事が課せられているということでもあり、ビジネスにおける優先順位が「決められたこたをひたすらやる」ことから「消費者の潜在的な欲求を発見し、提案する」へ変化していることの表れでもある。
オフィスのデスクで残業していては新しい価値は生み出せなくなってきているのだ。
ワークライフバランスではない、ライフワークバランス
自分が好きで仕方ないライフワークなら放っておいても24時間1年中考えていられるだろう。
ライフワークにおけるワーク部分を広げることで充実した働き方ができるようになる。これはライフとワークを分けていた時代が終わりつつあることを示している。
もちろん、好き放題やればいいというわけではない。好きなことに専念する状況をつくるために信頼を構築することは必ず必要である。
あなたにとって好きで楽にできることは何か?
人は自分に出来ないことには対価を支払い感謝を伝える。
これからの仕事で大事なことは、いかに相手にとって「難しいこと」を探し当て続けるか。
そう考えると「あれかな」と浮かぶものはなくも無いね。
僕ならメンタルの強さを生かした行動とか、迷わず即決する行動力に紐付いたもの。
インドと日本の教育の違い
急にインドの話しがでてくるけど、これは人に迷惑をかけることについての話。
日本は、人には迷惑をかけてはならないと教育する。
インドは、人には迷惑をかけるものだから、人の迷惑も許してあげなさいと教育する。
本来、日本もそうであったはずなのに、モノが普及して個々の世帯が自立するにつれて変わってしまった。
世の中の人にとって「新しい意味」をもたらすものは、人との違いや、ズレから生じる「好き」や「歪み」
人との違いが自分にとって確固たる強度なものへと成長する前に、他人の評価軸によって削り取られてしまうのは勿体無い。好きを貫こう。育てよう。
いきがいとは?
以下4つの掛け合わせ
・自分の好きなもの
・自分が得意なもの
・自分が稼げるもの
・世界が必要としていること
おわりにを読んで
個人的にはここが締めとしてすごく機能している。
著者の尾原さんと幻冬社の箕輪さんのやりとりとツイートの抜粋がすごく刺さる。2016年の話なのだけど、2017年に読んでもバシバシ刺さるね。
読み終わって
とりあえずざっと読んで印象に残った箇所は上記の通り。
自分の強みの再発見とこれからの仕事の進め方に対する自信がよりついたと思う。とても良い本でした。